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吉村 昭さん
吉村 昭さん_d0057347_10424693.jpg吉村昭さんが亡くなったと云う記事を見ました。
最初に出会った作品は、前野良沢と杉田玄白が苦心して蘭本「ターヘルアナトミア」を翻訳し「解体新書」として世に出す様を見事に捉えた「冬の鷹」だったと思います。辞書も何も無いあの時代に、苦心惨憺してオランダ語を翻訳していく場面の描写は非常にすばらしく、とにかく読んでいて惹き付けられて止まなかった事を今でも覚えています。
私は高校の頃に歴史小説に嵌まり、当然司馬遼太郎をはじめ色んな方の作品を読んできましたが、中でもこの吉村さんは司馬さんに負けず劣らず、いや、もしかしたら「司馬さん以上に嵌まってる」ともいえる作家ですので、司馬さんが居なくなって久しい今、更に優秀な方が居られなくなってとても残念です。
こんなふーに云うと『さぞバッチリ隅々まで読んでるんやろーなぁ〜』と "イケズ" に思う人もあるかもですが、この人の著作も司馬さんほどでないにしろ膨大ですので、もちろん全部読了出来てません。…出来てませんが、それでも手近な本棚には読了したものが15冊あり、これに以前片付けてしまったのをプラスすると少なくとも20冊は読んでますので、一端にモノを云わせてもらいやす。
吉村さんはもともと戦争関連の記録文学作家で、中でも「戦艦武蔵」は折々によく取上げられています。私は先に書いたよーに歴史小説から入ったくちなので、実はそっち方面はまだ手をつけれてません。しかし昨日のブログの「CD屋を覗く病」と同じくらい「本屋を覗く病」も(引き続き?)進行してまして、その際に数冊の戦争関連記録文学も既にしっかり(「戦艦武蔵」も「武蔵ノート」も)購入済みになっております。ま、実際に手をつけるのはもう少し先になりそーですが、もしかしたら、その記録文学の方で(歴史物の方で既に充分その魅了に嵌まってますが)『まだ知らない吉村さんの新しい魅力に出会えるかも…』と思うと今から読むのが楽しみです。
これまで読んだ作品の巻末の解説などには、吉村さんの作品の特徴みたいな事がよく取上げられたりしてまして、一つは今書いた、初めて出会う言語に苦心して取組む人の姿を扱う「翻訳物(と、しときます)」、罪を犯した人が懸命に追っ手から逃げる様を克明に捉えた「逃走物」、そして海図の無い時代に船で大海原に出て自然の猛威にさらされ遭難などの目に遭いながらも懸命に生きる「海洋物」など、ある程度確立したジャンルを持っておられ、そのどれもが各々読者を惹き付ける魅力を持っています。
また、それ以外のシチュエーションのものや上記のものの中でも共通している要素は「無名有名に関わらず、描かれる主人公が出くわす無理難題や壁を、懸命に我武者らに克服して行く姿を、微細にわたり巧みな筆致で捉え読む者の琴線を震わせる」と云う部分で、本当に良く出来ています。
それと、感動させられる原因のもう一つとしては、ほとんどの作品が日程はもちろん天気に至るまで史実を徹底的に調べた上で、出来るだけ事実に近い形(この部分では、多分他の歴史作家にも追随を許さないぐらい徹底しているよーに思われます)で書かれているところも、読者がその当時をイメージし易くなる=感情移入し易くなる、事に繋がっているよーに思われます。
しかし、私なんかはまだまだ読んでない作品が多いのでこの先暫くは楽しませてもらえそーですが、今後新しい作品が誕生しないと云う現実は、これまででも多くの感動を与えてもらって完全に嵌まっている作家だっただけに、本当に、非常に、寂しい限りであります。
と、云う事で、
「お疲れ様でした。残りの数々の作品を存分に楽しませて頂きます。」
by agstudio | 2006-08-02 23:42 | person
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